本記事では、以下の方に向けてマレーシア駐在員が考えるマレー語学習にオススメの教材および学習ツールをご紹介致します。
・マレー語をこれから勉強してみたいと思っている方
・マレー語の教材が見つからなくて困っている方
・現在進行形で勉強しているが、他にオススメの教材や勉強方法がないか探している方
筆者自身当時マレー語教材を探していた際、英語や中国語などの教材と比べて圧倒的に教材数が少なくて適した学習教材を見つけるのにとても苦労しました。
そんな中でも筆者が実際に使ってみて特に役に立ったと感じた教材と、学習ツールをご紹介しているのでオススメです。では早速見ていきましょう!
日本人にとって世界一習得が容易な外国語と言われているマレー語・インドネシア語を学ぶメリットを下記記事で紹介しているので、気になる方はあわせて確認してみてください。
おすすめの参考書
一からマレー語を学習したい方におすすめ
一からマレー語を学びたい!という方には上記の『ニューエクスプレスプラス マレー語《CD付》』を一冊目の教科書としてオススメします。
筆者自身マレー語の勉強を開始する際に、最初に選んだ教科書です。当時筆者がこの本を選んだ理由は、口コミ評価が多かったのと東京外大のマレーシア語学科の生徒がこの本を使用していると聞き、教材としての信頼性が高いと判断したためです。
教科書の内容は、各シチュエーションで使用される会話ダイアログがあり、例文で使用された単語の紹介、文法説明、そして練習問題があります。
単語・文法・ライティング・リスニングと総合的にバランス良くマレー語を学習できる教材です。また各会話ダイアログではマレーシアのカルチャーについて多く取り上げているため、マレーシアの文化についても学ぶことができます。入門者〜中級者に特にオススメしたい教材です。
教科書にはCD+スマホで再生可能な音声データが付いてくるので、リスニングやシャドーイングの練習が可能です。
てっとり早くマレー語を話したい方におすすめ
一からマレー語を学習したい!というよりは、マレーシア旅行時に現地の人とすぐに会話ができるようになりたい!という方におすすめしたいのが『旅の指さし会話帳 マレーシア』です。
本のタイトル通り指さしで会話ができる本となっています。色々なシチュエーションで使うマレー語表現や単語が載っているので、この本を持ち歩けば旅行時の困った場面でも本の表現を指さして自分の意思を簡単に相手に伝えることができます。
イラストもふんだんに使用されていて、とても見やすい本となっています。
またこの本は旅行時に便利なだけでなく、単語帳として使うにもとても便利です。本の後半には日常でよく使われる単語が収録されており、その単語を覚えるだけでも現地の人と会話が楽しめるようになります。
【新発売】7日間でコミュニケーションが取れるようになりたい方におすすめ
こちらは2024年3月に発売されたばかりの新しいマレー語学習本です。
本記事の最初に紹介している『ニューエクスプレスプラス マレー語《CD付》』の著者である近藤由美さんによる新書です。
「初めてで何から学んだらいいかわからない」「じっくり学ぶ時間もない」。そんな初心者でも7日間で基礎をマスターして簡単なコミュニケーションが取れるようになるオススメのマレー語入門書です。
内容は必要な部分だけがコンパクトに収まっており、挨拶から始まって文法、直接会話に使えるフレーズ、巻末には単語帳も入っています。
発音確認用の音声データもダウンロードすることができ、PCやスマホで音声を聞きながら学習を進められる点もとても便利です。
実はマレー語とインドネシア語は極めて似た言語であり、同シリーズの『インドネシア語の基本が7日間でわかる本』を併用することで、インドネシア語の基本も一度に習得することが可能です。
おすすめの単語帳
マレー語で会話ができるようになるために最も大切なのは、語彙力です。
マレー語の文法は厳しくなく、単語をある程度羅列すれば相手にだいたい意味が伝わります。そういった点でマレー語を学習する上で大切なのは語彙力なのです。
そしてその語彙力を集中的に上げたい方におすすめしたいのは、『マレーシア語基本単語2000』です。
日常会話で頻出の単語を中心に2000もの単語が収録されているため、これ一冊覚えれば日常会話は問題ないでしょう。
おすすめの辞書
日本語↔︎マレー語のおすすめ
マレー語をがっつり勉強していくために日本語訳の辞書を探している方にオススメしたいのが『マレーシア語学習辞典』です。
正直なところ日本語訳のマレー語の辞書はまだまだ少なく、わかりやすくてキチンとしているものは現状この1冊のみです。
この辞書を特に気に入っている点は、『接頭辞がついた派生語からでも語幹にたどり着けるようサポートするページがついている』点です。マレー語学習者が全員ぶつかるこの接頭辞/接尾辞が付いた単語の意味が調べられない問題をサポートしてくれる点は大きな魅力です。
価格は高めの設定ですが、これを1冊持っておくとマレー語の学習においてとても役立ちます。
また、残念ながら日本語訳のマレー語電子辞書は今のところありません…。
英語↔︎マレー語のおすすめ
英語が多少わかる方には、日本語訳の辞書を探すよりも英語訳の辞書を使用することをおすすめします。
理由は日本語訳の辞書よりも種類が豊富で質も高く、何より電子辞書も存在する点です。
英語訳の辞書の中で一番おすすめしたい有名な辞書は『Collins easy learning English-Malay』です。
辞書にしては比較的安価かつコンパクトであるにも関わらず、必要な単語はしっかり収録されており、なおかつ例文まで載っています。
そして何よりも個人的に一番気に入っているのは、この辞書の電子版がiPhoneやAndroidのアプリケーションとして販売されている点です!
いちいち重い辞書を持ち歩かなくても、携帯でサクッとすぐに調べることができるのでとても便利です。オススメとしては自宅学習用として紙の辞書を1つと、外でもすぐに調べられるように携帯アプリをそれぞれ持っているのがベストであると思います。
おすすめ学習ツール
東京外国語大学言語モジュール
マレー語を学ぶ上で非常に便利ながら無料で使用できるとってもおすすめの学習ツールをご紹介します。
それは『東京外国語大学言語モジュール』です。マレーシア語の学習モジュールURLリンクを以下に貼っておきます。
こちらの学習ツールは東京外国語大学が一般公開している無料学習ツールなのですが、『辞書』『文法』『会話』機能が収録されています。
辞書機能では単語検索にて意味を調べることができ、かつ音声と例文付きです。
文法機能では参考書に載っている一通りの文法を例文と解説付きで学習することが可能です。
そして会話機能ではシーン別の動画が収録されており、マレーシア人が会話している動画にマレー語の字幕が付いており、リスニングを身につけるのにとても役立ちます。
正直初心者〜中級者までの方はこちらの学習ツール一つあれば十分に多くのことが学べる内容となっています。これが無料で使用可能なのは正直驚きです。
Netflix
こちらはマレーシアに滞在している人しか使うことができない方法かもしれませんが、筆者がよく利用する学習方法なので一応ご紹介させていただきます。
マレー語中級者以上のレベルの方に是非おすすめしたいのは、『Netflix』を使用した学習方法です。
Netflixではマレーシアの映画やドラマに、マレー語の字幕を表示させることができます。
ですので語彙力強化やリスニング力を強化するのにとってもおすすめの学習方法です。
またマレーシアの作品を見ることでマレーシアの文化への理解も深まります。
日本にいながらマレーシアの作品を見たい方は、VPNアプリなどを使用してマレーシアの回線を通せば見ることができるかもしれません。
Youtubeチャンネル
Youtubeで学習するのもとても手軽で非常におすすめの方法です。
教科書や参考書を使用した勉強方法だとどうしても退屈に感じたり、リスニング力が鍛えられないと感じることがありますよね。
今の時代その両方を解決できる方法があり、それがYoutube学習です。
Youtubeには楽しみながら学習できるコンテンツがたくさんあるため退屈に感じにくく、且つ動画視聴なのでリスニング力も同時に鍛えることができます。
筆者が実際にマレー語学習時によく見るおすすめのYoutubeチャンネル3つを下記の記事で紹介しているので、興味のある方はあわせて確認してみてください。
まとめ
生活および仕事上でマレー語を使用する筆者おすすめのマレー語教材と学習ツールについてご紹介させていただきました。
英語や中国語と比べると比較的マイナーな言語であるマレー語は、まだ教材・学習ツールがあまり充実していません。
その中でも本記事でご紹介している教材と学習ツールは、筆者が実際に使用してみて役に立ったというものを厳選してご紹介しているので、是非参考にしてみていただければと思います。
どの外国語を学ぶ上でも言えることですが、教材・学習ツールを使ってインプット学習した後は、現地の人との会話を通してアウトプットしていくことが重要です。それを繰り返していくうちにきっとマレー語が自然と身に付いていくことでしょう。
本記事が少しでもマレー語学習者の方の助けになれば幸いです。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました!