マレーシア・ジョホール州はマレー半島の最南に位置しています。シンガポールと隣接しており、陸路で国境を越えることができることでも有名ですね。
実はシンガポールだけでなく、インドネシアもマレーシアと距離的に近い国で、特にインドネシア・バタム島はジョホールからフェリーで約1時間30分で行くことができます。
またシンガポール⇄バタム島もアクセスが良いので、シンガポールから多くの観光客がバタム島を訪れています。
今回の旅は地図の通り、ジョホールのPuteri Harbourフェリーターミナルを出発した後、シンガポールを通り過ぎ、インドネシア・バタム島のHarbour Bayフェリーターミナルへと向かいます。
本記事ではジョホール、バタム島のフェリー乗り場や船内の様子、またビザ手続きなど出入国における注意点も合わせてご紹介します。
マレーシア⇄インドネシアを海路で移動される予定の方はぜひ参考にしてみてください。
フェリーチケットの概要と購入方法
フェリーはPutri Anggreni by Global Group ferryが運航しています。
現在は1日4便、毎日ジョホール⇄バタム島を往来することができます。
またチケット料金は写真にあるように比較的リーズナブルです。
チケットは”Economy”と”VIP”の2種類があります。
筆者はEconomyを利用しましたが、座席も広く十分快適に感じました。ちなみにVIPはフットレストが付いていたり、プレミアムスナック・飲み物の提供、そしてハイクラスのサービスを受けられるそうです。
チケットの購入方法は、バスチケットでお馴染みredbusから行います。1ヶ月前から購入可能です。
筆者は連休の時期に予約しましたが、予約開始から1週間程でもまだ満席状態ではありませんでした。ですが実際乗船時は満席だったため、スケジュールが決まったら早めの予約をおすすめします。
●フェリーチケットを購入したい方はこちら
redbusの公式サイト↓
●フェリーの運行スケジュールやチケット価格を確認したい方はこちら
Putri Anggreni by Global Group ferryの公式サイト↓
【ジョホール】フェリーターミナルの様子
ジョホールには2つのフェリーターミナルPuteri HarbourとBerjaya Waterfrontがあります。
本記事で紹介するのはPuteri Harbourフェリーターミナルです。ジョホールの西側イスカンダル地区に位置します。
ここからインドネシア・バタム島のほか、カリムン島へ行くことができます。
連休中は混雑していて、大きなスーツケースや段ボールを持った人たちで溢れていました。
ターミナルにはレストランはありませんが、軽食を食べられるカフェやコンビニがあります。
チェックイン・フェリーチケット引き換え方法
チェックイン並びにチケットの引き換えは、ターミナル入って左手奥のカウンターで行います。
写真のようにカウンターは2ヶ所あり、右側はインドネシア・カリムン島行き、左側はバタム島のカウンターです。
カウンターでパスポートと予約メールを見せてチェックインの手続きをします。
こちらでスーツケースなど大きな荷物を預けることもできますが、船内に荷物専用スペースがあり、持ち込んでいる人が多かった印象です。特に荷物の重量チェックはありませんでした。
搭乗時刻が近づくと、保安検査場そして出国手続きへと進みます。
いよいよ乗船!
出国手続きが完了してそのまま進むと、目の前に船乗り場が見えてきます。
船は高速船サイズで外観もきれいでした。
乗船時に再度チケットを提示する必要があるので、無くさないようにしましょう。
さぁ、いよいよ出発です!
アクセス
Puteri Harbour International Ferry Terminal
住所:Lebuh Bahtera, Kota Iskandar, 79100 Iskandar Puteri, Johor
連絡先:07-560-0567
船内の様子
船内もとてもきれいな印象です。1階はエコノミー席、2階はVIP席となっています。
エコノミーは自由席です。今回乗った船の座席は両側3人掛け、真ん中5人掛けでした。
この日は連休で席がすぐ埋まってしまうのではと心配でしたが、船内は広いので、早めに乗船すれば焦らず席を確保することができます。
出発する頃にはやはりほぼ満席でした。
シートは柔らかい素材で、男性でも足を十分伸ばすことができます。VIP席の様子は分かりませんが、筆者はエコノミー席で大満足でした。
荷物スペースは船内入ってすぐのところにあり、スーツケースなど大きな荷物を置くことができます。
そしてお水とお菓子が一人ずつ配られました。何と素晴らしいサービス!
また船内前方にはテレビがあり、映画が放送されていました。
無事定刻通り出発し、これから約1時間半の船旅です。
個人的にテンションが上がったのは、マレーシアとシンガポールを結ぶ橋 Second Linkの真下を通ったことです。こんな間近で橋を見ることはなかったので、その迫力に圧倒されました!
バタム島へ行く途中にシンガポールが見えるのも醍醐味です!
ただし携帯のデータローミングをオンのままにしていると、シンガポールの電波を拾ってしまうので気をつけてくださいね。
バタム島到着
船旅を終え、バタム島のHarbour Bayフェリーターミナルに到着しました。
ここからは、観光VISA取得方法や入国の流れを説明していきます。
観光VISA取得方法・入国の流れ
この日は連休初日ということもあり、ジョホールからだけでなく、シンガポールからも多くの観光客が船を利用していました。
ちょうど筆者が到着した時間と重なり、すでにこのように長い行列ができていました。この先に入国審査があります。
観光ビザについて、現在インドネシアでは一部地域を除く外国人が観光など短期滞在で入国する際、VOA(VISA on Arrival 観光ビザ)の取得が必須となっています。
ただしASEAN諸国10か国の国民に対しては、30日以内の特定の目的で入国する場合に限り、インドネシア入国ビザの取得が免除されています。(在インドネシア日本国大使館HPより)
そのため近隣のマレーシアやシンガポールから多くの観光客が訪れているのも納得です。
VOAビザは30日間滞在可能で、1回限り30日間の延長つまり最大60日間滞在することができます。
ビザの取得には50万ルピア(約4,900円 *2024年5月時点)の費用が掛かり、支払いは現金のみです。
支払いについては、フェリーターミナルや空港などで到着ビザを取得する方法、またオンラインで事前に申請・取得できるe-VOAという方法があります。
事前に調べた情報によると、バリ島など世界各国から観光客が訪れる場所では、混雑などから事前にe-VOAで取得しておくと便利という意見が多く見られました。
ただしe-VOAを利用できる空港やフェリーターミナルは限られているので、事前に確認する必要があります。また、e-VOA支払い時にはクレジットカードの手数料が掛かることも留意しておきましょう。
筆者が今回利用したバタム島のHarbour Bayフェリーターミナルは、e-VOA対象だったため事前に申請しようとしましたが、クレジットカードの認証に失敗。到着時にVOAを取得しました。
取得方法は簡単です。入国審査の手前にVOA取得カウンターがあり、取得したい人数を伝えて手数料を支払います。現金のみなので事前に準備しておきましょう。
支払いが完了すると、このような領収書をもらいます。出国まで無くさないようにしましょう。
領収書を受領後、入国審査へと進みます。その際、領収書もパスポートと一緒に提示し、VOAステッカーをパスポートに貼付してもらいます。
在インドネシア日本国大使館によると、パスポートにVOAのステッカーが貼られず、出国時にトラブルとなるケースが発生しているそうです。VOA取得時には領収書を受け取り、領収日付が正しいか、そしてVOAステッカーが貼られているか確認しましょう!
ちなみに、バタム島では地理的にマレーシアやシンガポールなどASEAN諸国からの観光客が大半のため、入国審査ではASEAN諸国対象レーンは長蛇の列でした。
一方、筆者のようにVOAの取得が必要な外国人は今回少なかったため、ビザ取得から入国審査までとてもスムーズでした。
ですのでバタム島に行かれる方は、現地でVOAを取得しても良いかと思います。
【バタム島】フェリーターミナルの様子
ここからはバタム島Harbour Bayフェリーターミナルの様子や出国時の注意点をお伝えします。
このフェリーターミナルは規模が大きく、1階・2階にはカフェやレストラン、コンビニ、さらにお土産屋さんまであります。待合席も多く、出国まで時間がある場合もゆっくり過ごすことができそうです。
またフェリーターミナルに隣接して多くのレストランが立ち並んでいたり、有名ホテルもあるので観光客にとっては利便性が高いと思います。
ちなみに筆者おすすめ、フェリーターミナルすぐ近くの海鮮レストランがこちら↓
Harbour Bay Seafood Restaurant
すぐ目の前が海というロケーション、そしてお手頃な値段で海鮮料理を楽しむことができます。
ここのお店は何を注文するか迷ってしまうほどメニューが豊富ですが、特にベビーイカの揚げ物が絶品でした!
お店情報
住所:The Promenade, Downtown Jl. Duyung Sei Jodoh, Jl. Harbour Bay Blok 8E, Sungai Jodoh, Kec. Batu Ampar, Kota Batam, Kepulauan Riau 29444 インドネシア
連絡先:+628117035188
営業時間:午前11時30分〜午後11時
席数はテラス席を中心に多くあります。お昼の時間は空いていました。
バタム島出発 出国の流れと注意点
最後に出国前の注意点、忘れがちなのがチケットの引き換えです。
出発ゲートへ行く前にカウンターでチケットを取得する必要があります。
バタム島Harbour Bayフェリーターミナルは2階に各フェリー会社のカウンターがあります。
出発ゲートは1階なので見落としがちですが、必ずチケットを引き換えてから出発ゲートへ行きましょう。
手続きは簡単!redbusで予約した際のメールとパスポートを提示するだけです。あとはチケットの受け取りをお忘れなく!
アクセス
Harbour Bay Ferry
住所:Batam City, Riau Islands 29444 Indonesia
まとめ
以上、マレーシア・ジョホールからインドネシア・バタム島へフェリーでの行き方についてご紹介しました。
フェリーであっという間に別の国へ行くことができるのはマレーシアの魅力ですね!ぜひ皆さんもフェリーでバタム島へ行ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。