本記事では、イスラム教圏であるマレーシアに駐在する筆者おすすめのイスラム教の本4選をご紹介致します。
本記事は主に以下の読者に向けて執筆しています。
・イスラム教に関して学んでみたいと思っている方
・イスラム教に関してわかりやすい本を探している方
・学業や仕事の都合でイスラム教について知りたい方
元々イスラム教に関して全く知識が無かった筆者ですが、仕事の都合でイスラム教圏に駐在することとなり、イスラム教に関する本を読み漁りました。
イスラム教に関する本はそれなりに多く販売されているのですが、小難しく書かれている本が多く、イスラム教に関する知識ゼロで理解しやすい本は少ない印象でした。
その中でも筆者が実際に読んでみてわかりやすかったイスラム教の本に厳選して、わかりやすい順にご紹介していきます。では早速見ていきましょう!
まんがで読破 コーラン
イスラム教の聖典である『コーラン』とは、唯一神アッラーから最後の預言者ムハンマドに下された啓示がまとめられたものです。
その聖典コーランの内容をわかりやすく漫画で説明しているのが、こちらの本です。
本の内容としては主にイスラム教の成り立ち、歴史、教えについて触れられており、イスラム教徒の方の考え方やバックグランドを知ることができます。
イスラム教について学ぶ最初の一冊として是非おすすめしたい本です。
いきなりイスラム教の小難しい本に手を出すと、背景や専門用語がわからず挫折しやすいです…。
なので最初にこの本を読んでざっくりイメージを掴んでから他の本に手を出すことで、理解がよりスムーズにいきやすいです。
となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代
日本ではほとんど理解されていないイスラム教徒ですが、実はいまや世界の人口の四分の一に当たる16億人がイスラム教徒なのです。その数は年々増加していて、近い将来三人に一人がイスラム教徒になるとも言われています。
このことは、更にグローバル化が進む現代でイスラム教徒と関わらずに生きていくことが、もはや難しいということを表しています。
そんなイスラム教徒のことをシリアとヨーロッパで長年近くで研究をしてきた内藤正典氏による本です。
この本では、イスラム教徒の考え方や暮らし、イスラム国のような過激派組織がなぜ生まれるのか、イスラム教徒との共生方法、世界情勢など、イスラムにまつわる事に関して幅広く解説されています。
『日本人が抱きがちな『イスラム教は怖い』という思い込みを解いて、仲良くできる隣人だということを伝えたい!』という思いでこの本は執筆されており、私たちのイスラム教徒への偏見を取り去ってくれる内容になっています。
わかりやすく易しい文章で解説してくれているため、とても読みやすい本となっていますよ。
池上彰が読む「イスラム」世界
メディアでも有名なフリージャーナリストの池上彰氏が書かれた本です。
この本では、主にイスラム教にまつわる世界情勢や対立原因などを中心にイスラム教について解説しています。
イスラム教徒の人となりを知るというよりは、イスラム教にまつわる紛争や対立、テロの背景などについて書かれている本です。
池上彰氏が書かれたものだけあって、難しいテーマをわかりやすい文章と詳しい図解を添えて解説してくれています。
日本人のためのイスラム原論
2002年に発売された社会学者の小室直樹氏の本です。
この本は、宗教について知識が乏しい日本人のために執筆され、他の宗教と比較しながらイスラム教について解説しています。
他宗教と比較しながらイスラム教について学ぶことができるため、より知識・理解が深められる良書となっています。
なぜ日本ではイスラム教が広まらなかったのか?などの疑問についても他宗教と比較しながら解説してくれます。
まとめ
テレビでテロや紛争、イスラム国などのニュースを見て、イスラム教は『なんとなく危険な怖い宗教』だという偏見が人々に持たれがちです。
筆者自身もマレーシアに住むことになるまで、イスラム教に関する知識が乏しかったのもありそのような偏見を持っていました。
ですが、イスラム教について調べれば調べるほど、そしてイスラム教徒の人達と接するほど、私の思い込みがいかに間違いであったか気付かされました。
一度思い込みを捨て、勇気を持って理解しようとすると、結果的にあなた自身の価値観が広がります。
いきなり難しい本を手に取って挫折するのではなく、まずは読みやすいものから少しずつ理解しようとしてみましょう!
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました!